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[Splatoon2]塗り行動の分類

はじめに

このエントリは Splathon Advent Calendar 19 日目の記事です。

adventar.org

Splathon 内でわかばのプレイ動画をいただき、その上で巻き戻したり、画面の上に書き込んだりしながらフィードバックするという試みをしました。

それをもとにして、塗りというものと、その分類について考えたいと思います。

TL;DR

  • 塗りはいろいろメリットがあるよ
  • シーンによって塗りの目的が変わるよ
  • 塗り有利をしっかり作って勝利をつかもう

塗りのメリット

そもそも塗りのメリットというのは、以下のようなものがあります。

  • スペシャルが溜まる
  • イカ速度で移動できる
  • 相手はイカ速度で移動できなくなる
  • エイムずらしの幅が広がるなど、インファイトが強くなる
  • 退路が確保されている
  • 潜伏キルを狙える
  • カウンターを狙える

実戦では、このようなメリットを享受するためにどのようにして塗る行動を行うかが重要になります。

塗り行動の分類

 さなざまな行うべき「塗り行動」を分類し、整理してみましょう。各種類について、上のFB動画を、「いまこれをやりたい」というシーンを開始位置にして埋め込んでいます。

自陣塗り

特徴

  • おもに試合開始直後に行う
  • スペシャルゲージが溜まりやすい
  • 基本的に安全である

目的

  • 初動で当たったときの退路の確保
  • 開幕スペシャル溜め
    • ミサイル、アーマー、ハイプレなど最速吐きが強いスペシャルは特に

得意なブキ

  • 短~中射程シューター
  • リールガン

塗りたい場所

  • 自陣広場と呼ばれるような、将来戦場になりそうな自陣側の広場

 最初に紹介するのは、自陣塗りです。ナワバリバトルの初動ではきれいに塗りますが、ガチマッチの場合は塗りポイント効率を重視*1するような塗り方をします。

 自陣塗りは、将棋でいうと囲いを作る段階です。交戦が激しくなってからでは自陣を塗る余裕がないことが多いので、牽制しあっている段階でしっかりと塗っておくことが重要になります。自陣が塗れていると、劣勢になった場合にふんばれたり、相手を釣りだして広い塗りを生かしてキルを取るという立ち回りが可能になるので、非常に重要です。

 動画では、初動で塗りがない部分が広がっているシーンを採用しています。ムツゴ楼の坂下広場部分は「自陣」ではないのですが、相手がまだ到着しておらず、自由に塗れる状況なので、この分類が適切なのではと思います。

ライン前方の塗り

特徴

  • ラインより前を塗る
  • ややスペシャルゲージが溜まりやすい
  • 危険な場合がある

目的

  • 味方の戦闘の補助
  • 相手のライン下げ

得意なブキ

  • エクスプロッシャー
  • タンサンボム
  • ボム飛付きボム

塗りたい場所

  • いままさに交戦中の場所
  • 敵陣高台など、嫌がらせに適した場所

 次に紹介するのは、主にエクスプロッシャーが得意にしている、前方への圧力です。戦闘中の相手の足場を奪い味方のキルをサポートしたり、ラインを下げさせたりします。

 他の塗りとは異なり、かなり積極的な攻めの塗りになります。戦闘のライン近くまで上がる必要がある場合があるので、ときどきインファイトを挑まれます。きちんと退路を確認して、迎え撃てるようにしながら行いましょう。

 動画は、コンブで中央を取ったものの攻め込みの方針が難しく、ボムやホコショで敵高台に嫌がらせ・塗り広げをしつつ味方の攻め込みを待ちたいというシーンです。

塗り返し

特徴

  • ラインよりは後ろの塗り
  • スペシャルゲージは溜まりにくい
  • 敵の位置が明らかではない場合、潜伏のリスクあり

目的

  • 塗り状況の回復
  • カウンター防止
  • 事故死等のリスク低減

得意なブキ

塗りたい場所

  • ラインより後ろで、戦闘や防衛に適した自陣・中央広場、高台など

 塗り返しは、打開時に相手に塗られてしまった自陣や中盤の塗りを回復する塗りです。これを怠ると、次に相手のターンになったときに、攻めの速度が上がったり対応が難しくなります。しっかり塗りを回復して初めて打開に成功したと言えるでしょう。また、ラインより後ろに敵インクをなるべく残さないことで、「そこ敵インクだったんかい」という死に筋を消すことができます。これは非常に重要です。

 塗り返し時に居場所不明の相手がいる場合、自陣の相手インクに潜伏しているパターンがあります。相手の位置の情報に注意しつつ、時にはインクアーマーなどのスペシャルを使いながら慎重に事を運ぶ必要があります。

 動画は、打開が成功したものの、味方の生存数が少なく次節で紹介するライン上げの塗りが難しいシーンです。このようなシーンでは、侵攻する塗りではなく、塗りを回復するというイメージで行動すべきでしょう。

ライン上げ

特徴

  • 敵陣を塗る
  • スペシャルゲージは溜まりやすい
  • 生き残っている相手と遭遇するリスクあり

目的

  • ラインを上げ、カウントを進める
  • 敵陣の戦いやすい場所を戦場にする
  • 打開されにくい状況を作る

得意なブキ

塗りたい場所

  • 敵陣

 ライン上げは、相手3落ちやオールダウンを取った瞬間に、一気にラインを上げて敵陣を塗りきってしまう動きのことです。塗りブキの特徴である「単位時間あたりの塗り性能」が最も有効に働く場面で、短~中射程塗りブキのもっとも重要な役割です。この行動をするシーンでは、どの味方よりも前線に出ることが重要です。

 この行動によって、打開しようとしてきた相手を簡単に倒してスペシャルが溜まるのを阻止したり、相手のボムや長射程が絡む事故死を防いだりすることができます。

 動画は、相手3落ち直後に最前線に立っており、相手の復帰の前に敵陣を荒らしていきたいというシーンです*2

打開スペシャル溜め

特徴

  • 相手に固められている状況
  • 死なないように塗る

目的

  • スペシャルを溜めて打開につなげる
  • 事故死してくれると嬉しい

得意なブキ

  • エクスプロッシャー
  • ボム飛付きのボム

塗りたい場所

  • 敵インクの場所

 おもにエリアの打開時に、長射程やボムで強引に相手インクの場所を塗り返し、スペシャルを溜める動きです。相手を事故死させられると一気に打開チャンスになってうまいです。

 この行動で大切なのは死なないことです。主な目的がスペシャル溜めなので、死ぬとスペシャルゲージが大幅に削られ、やり直しになってしまいます。

 FB動画はアサリとホコなのでこの項目ではありません。

その他

 代表的な塗り行動は以上のようなものですが、その他の目的の塗りを行うことがあります。

  • スペシャルを溜めるための塗り
    • 膠着状態に陥ったときに、なるべく早くスペシャルを溜めて有利な形をつくりたいとか
    • インクタンクがほぼ空だけどスペシャルがもう少しで溜まるから、溜めて切ってインク全回復したいとか
  • ラインキープの塗り
    • 膠着状態になったときとかに相手に攻めさせない

おわりに

 「塗り」って簡単に聞こえるんですけど、初心者にとってはその方法が分かりづらいですよね。この記事とか上のFB動画を通じて「塗りとは?」ということがすこしでもわかれば幸いです。

*1:スペシャルが貯まるまでのタイムアタックをするイメージです

*2:その後、復帰を間に合わされてしまったので引くことを進言してしまっていますが